アジア・アロワナ

高級な熱帯魚として知られるアロワナは食用とされてきましたが、その美しさから観賞魚として親しまれてきました。金色や青色などきらきら輝く姿に世界中の人々が魅了されています。「龍の化身」「幸福を呼ぶ魚」などいろいろな呼び名がある、アロワナの神秘に触れてみませんか? ※画像は「アジア・アロワナ


アロワナってどんな熱帯魚?

アロワナの生態について
分類

アロワナ目アロワナ科

アロワナ亜科

地域

南アメリカ・オーストラリア

東南アジア

小魚・昆虫
体長 50cm〜1m
かかりやすい病気

頭を下げる・下顎が出る

目が垂れる・アロワナ同士のけんかによるけが

アロワナ(Arowana)は南アメリカ・オーストラリア・東南アジアなど、広い範囲に生息している大型の古代魚です。昔はこれらの大陸は1つの大きな陸地になっていて、大陸が分散されると同時にアロワナも分散されたのではないか、といわれています。ですから「生きた化石」などと呼ばれているんですね。地域によって体型や性格が異なります。ピラルクーの仲間といわれています。年々数が減少しているため、ワシントン条約によって輸入に制限があります。

アジア・アロワナの養殖について

飼育の様子

ワシントン条約によって保護されているアジア・アロワナは、東南アジアで養殖されています。養殖する場所をファームといい、そこには広い生簀(いけす)が広がります。雨季になると、生簀の反対側から網を入れ、アロワナをすくいます。そして1匹1匹を選別し、卵や稚魚をくわえているアロワナはビニール袋でパッキングします。吐き出された稚魚は大切に育成室で育てられます。

現地の水が元気の秘密

ファームでは水質にも気を使っています。育成室ではその土地の枯れ葉でできた、ブラックウォーターを使いますし、使い込んだ生簀はpHが下がってしまうため、一度休ませて土壌改良を行います。ブラックウォーターはアロワナにとって親の口の中のように暗く、落ち着く環境なのです。どのように日本に入荷されるのかというと、マイクロチップを注入し、1匹ずつパッキングされた状態で輸送されます。このときもブラックウォーターを使って魚を落ち着かせます。

アロワナの原種

アロワナ亜科と呼ばれる種類には8種類あります。アジア・アロワナというのは東南アジアで養殖された、飼育用として販売されるアロワナをいいます。代表的な種類を挙げてみました。

 

  • シルバーアロワナ …… アロワナの代表ともいえるのがこのシルバーアロワナです。アマゾン川主流に生息し、野生では1mになることもあります。
  • ブラックアロワナ …… おとなしい性格をしています。幼少時は黒っぽく、成長するにつれて白っぽくなります。ネグロ川に生息しています。
  • ノーザンバラムンディ …… オーストラリア北部に生息しています。50〜60cmとアロワナの中では小型なので飼育しやすく、日本ではパプアニューギニア産が多く輸入されています。オーストラリア産のアロワナは、天敵がいないので気が強い性格をしています。
  • スポッテッドバラムンディ …… オーストアラリア東部に生息するアロワナです。1mを超えることもあります。気が強い性格をしているので混泳には注意が必要です。
  • アジア・アロワナ …… 最近人気が高いのがアジア・アロワナです。アジア・アロワナにはそれそれに「龍」の字がついた別名があり、風水や幸運を呼ぶ魚としてのストーリー性が理由のようです。南米産のアロワナに比べると体が短く、60〜70cmになります。インドネシアやマレーシアでは養殖が盛んに行われています。

アジア・アロワナの分類

アジア・アロワナは気性が荒いので、アロワナ同士でけんかすることもあります。最近、日本の川や湖などで捨てられているのが問題になっています。アロワナ自体が高額な値段で販売されていますが、飼育にかかるお金もまた高いため、本当に育てられる人でなければなりません。アジア・アロワナの原種は緑・赤・金に分けられます。これらの色は水の色に合わせて変化していきました。

 

  • 青龍 …… グリーン・アロワナといって青く輝いています。アジア・アロワナの中では安価です。水草の生い茂っているところに生息しています。
  • 金龍 …… マレーシア・ゴールデンともいい、金色に輝くうろこが人気のアロワナです。過背金龍・フラッシュスター・ダイヤモンドスター・ゴールドスターなどがあります。紅龍同様水がにごっているところで、なおかつ太陽の光が差し込むところに生息しています。
  • 紅尾金龍 …… インドネシア・ゴールデンや高背金龍など、過背金龍のように金色に輝きます。比較的安価です。高背金龍はマレーシア・ゴールデンとスマトラ・ゴールデンの掛け合わせによって生まれた種類です。青い輝きをしています。
  • 紅龍 …… サファイアンレッドやチリレッド(辣辛紅龍)などがあります。渋い赤色の体に金色やグリーン・ブルー・ピンクといった輝きを持つ個体もいます。スーパー・レッドは血紅龍といって、全身ものすごい赤色をしてインパクト大です。水が茶色っぽくにごっているところに生息しています。
  • 紫紅金龍 …… スーパー・レッドとマレーシア・ゴールデンの掛け合わせによって生まれたアロワナです。

アロワナの選び方

アロワナを飼う前に、どんな個体を選んだら良いのかをお話します。基本は光沢がしっかりしていることと、健康なことですね。それと種類によってポイントがあります。赤いものは赤い色がしっかりしているほうがきれいですし、輝き方や範囲も違います。希少価値の高いものほど値段も高いでしょうが、自分でどれが良い個体かを選べなければ何の意味もありませんから、最初は健康第一で選んでいくのが良いかと思います。平均では10年くらい生き続けますが、育て方によっては20年も生きる個体もあるんですよ♪

アロワナの飼い方

飼育環境について

大きな熱帯魚なので、水槽も大きなものを用意します。少なくとも90cm、大きな個体なら120〜180cmを用意したいです。餌はエビ・小魚・こおろぎなどを食べます。好き嫌いがはっきりしているので、バランス良くいろんな餌を与えてみましょう。ブラックアロワナ以外は水質は気にする必要はありません。水温は幼少期には30℃くらいにして、30cmまで成長したら25〜26℃まで落とします。

気をつけたいこと

アロワナの飼育で気をつけたいことに、ジャンプがあります。飛び跳ねるので必ず蓋と重石をします。水換えのときにはいきなり水を換えるとPHショックが起こるので少しずつ分けて水換えをします。

繁殖について

アロワナは繁殖期になると、ペアになってほかの魚たちを追い払います。やがて水槽の底のほうで産卵します。オスは卵を口に咥えて守ります。マウスブリーディングといってオスの口の中で40日間もかけて孵化させます。産卵したからといって順調に孵化するわけではなく、人間の手でオスの口から吐き出させることもあります。なかなか難しいものなんですね。

アロワナのいる水景

多くの場合、大型魚を飼育するときは泳ぐときに水草が邪魔になるため、水草を使いません。けれどアロワナの場合は、水草と水草の間を上手に泳ぐことができるので、水草を使ったレイアウトを作ることができます。水草を植えすぎるとヒレを傷つけることがあるので、アロワナの泳ぐコースを予想して植えてください。

飼育のポイント

  • アロワナを多頭飼いするなら、サイズが同じものを3匹以上飼ってけんかしないようにします。
  • ランクによって値段も違いますし、育ち方も違います。けれど、飼える範囲のランクでできる限りの手をつくすのがアロワナの楽しみでもあります。