熱帯魚と一緒に飼育されているエビは、日本の暖かい地域でも生息しています。透き通っていて小さいのによく働く、隠れ家があると落ち着くというところは、何だか人間みたいです。ここでは小さなエビの魅力を紹介します。※画像は「シュリンプ」
エビってどんな生き物?
| 分類 | エビ目 |
|---|---|
| 地域 | 日本・中国・東南アジア |
| 餌 | 藻・魚・プランクトンなど |
| 体長 | 2〜5cmくらい |
| かかりやすい病気 | 白濁・脱皮不全など |
「えび」と呼ばれる種類の生き物は、エビ目に含まれます。食用として知られる「伊勢えび」やロブスター、タラバガニもエビの仲間です。熱帯魚として飼育されるのはエビ亜目という種類にたくさんいます。小型の「えび」は、普段食べている海老とは違って繊細で可愛いイメージがあります。多くの種類の「えび」が飼育や繁殖が簡単なのも、生息した地域の気候が近いというのもあるのかもしれませんね。
エビの種類
- ヤマトヌマエビ …… 日本の渓流域に生息するヌマエビ科のエビで、透明な体に赤い点がきれいです。コケを食べるので水槽の掃除係としてよく混泳されます。
- ビー・シュリンプ …… 香港に生息するエビで飼育が簡単なので人気があります。2cmととても小さいので、混泳するときはほかの熱帯魚の大きさを見て混泳させます。
- クリスタルレッド・シュリンプ …… ビー・シュリンプの仲間で、レッドビーシュリンプともいいます。赤い色素を持った改良品種です。透明感がありながらはっきりとした赤色できれいなんですよ。
クリスタルレッド・シュリンプについて
今最も人気のあるエビはクリスタルレッド・シュリンプではないでしょうか。これまでの掃除やさんとしてのイメージを覆すほど真っ赤な体で、存在感があります。クリスタルレッド・シュリンプにもいくつか種類があります。
模様の種類
ブリリアントタイプ…白い面積が広いタイプなので「白エビ」とも呼ばれています。なかなかお目にかかれない希少価値の高いシュリンプです。
- 進入禁止タイプ …… 背中の模様が標識の進入禁止に見えることから、この名前に。
- 日の丸タイプ …… 背中の模様が日の丸に見えることから、この名前になりました。進入禁止タイプと見分けがつきにくいのですが、きれいな日の丸を探すのはなかなか大変です。
- 黒白エビ …… クリスタルレッド・シュリンプを改良品種したもので、黒と白の模様があります。赤が黒に変わっただけで、落ち着いたイメージになりますね。
- タイガー・タイプ …… 下半身の模様が虎模様に見えることから、この名前になりました。きれいな虎模様が出るのは難しいようで、希少価値が高いシュリンプです。
バンドの数
- 3本バンド・タイプ …… 白い模様が3本入っているとこのタイプになります。ムラが少なく発色が良いのが質が良いとされています。
- 4本バンド・タイプ …… 白い模様が4本入っているとこのタイプになります。「白エビ」に近いタイプです。このほかにも3.5本バンド・タイプというのも存在します。4本だから良いというよりは、見た目の美しさのほうが重要です。
エビの飼い方
ここでは、日本・香港・東南アジアを中心に紹介します。エビを飼育するときはどんな大きさの水槽でも飼育できます。流木があるとエビがよく隠れます。日本のエビなら水温15〜27℃、香港や東南アジアなら20〜25℃にします。水質は東南アジアは弱酸性〜中性、ほかは中性にします。水草はエビにとってとても大切なパートナーです。餌になったり酸素を供給してくれたりします。特にやわらかいウィローモスとの相性が良いでしょう。色の相性も良いものばかりなので、是非水草を取り入れてみてください。
繁殖について
「えび」の特徴は、メスが卵を抱えて孵化させます。そういえばスーパーで買い物をしていると、海老の卵がお腹にびっしりついているのを見かけることがあります。オスよりメスのほうがふっくらしている印象です。繁殖させるときはエビ専用の水槽で繁殖させます。メスが卵を抱えているのを確認したら、しばらくはそっとしておきます。抱卵から3〜4週間したら、水槽に取り付けられるプラケースにメスを保護します。水の出入りを少なくして、自然と卵を放出するのを待ちます。
エビのいる水景
エビ単独で飼育する場合は、水草をたくさん使ってレイアウトしてみましょう。メインには繊細はパール・グラスという北米の水草を使います。この水草は広い範囲の水質に対応してくれます。次にウィローモスは石に活着させます。ポイントに赤茶色の岩を置き、さらにクリスタルレッド・シュリンプを入れると赤い色がよく映えます。
飼育のポイント
- 「えび」の良さはいろんな熱帯魚と混泳できることだと思います。下のほうを泳ぐのでポイントにもなりますし、何となく愛嬌のある水槽ができあがります。メダカやラスボラなど小型のおとなしい魚との相性が特に良いでしょう。


