アルビノグラミー

アナバスの仲間って、グラミーやベタの小さいけれどきれいな熱帯魚を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。改良品種をしたものと野生のものがはっきりと判るのがアナバスだと思います。きれいな種類も地味な種類もそれぞれに魅力的です。個性的な魚が多い、アナバスの世界を解説します。※画像は「アルビノグラミー」


アナバスってどんな熱帯魚?

アナバスの生態について
分類

スズキ目アナバンティ科

(キノボリウオ科)

地域 東南アジア・南アジア
イトミミズ・メダカ・エビ
体長 3〜120cmくらい
かかりやすい病気

腹水病・コショウ病

白点病・尾ぐされ病など

アナバスの仲間は、ラビリンス器官という呼吸器官を持ち、酸素がない環境でも空気呼吸をして数時間生活できる特徴があります。そんな生命力の強さなので生きたまま輸送でき、食用としてもおいしいといわれています。東南アジアやアフリカといった地域に生息しています。アナバスを大きく分けると、グラミー・ベタ・スネークヘッドといった種類に分けられます。グラミーやベタは丈夫で初心者にも向いているので有名ですよね。スネークヘッドも人懐っこいので愛着が沸きます。気に入った種類から飼育してみてくださいね。

グラミーの種類

ゴクラクギョ科

  • ピグミーグラミー …… タイ・ラオス・インドネシアに生息するグラミーで、小さい体をしています。淡い体の色と透き通ったヒレを持っていますが、成熟すると青いうろこが出て、ヒレも光ります。
  • ドワーフグラミー …… インドやバングラディシュに生息するグラミーです。東南アジアでは養殖されています。青やオレンジがきれいな魚です。昆虫を口で吹き飛ばす性質を持っています。
  • ハニードワーフグラミー …… きれいな黄色い体で、穏やかにゆったり泳ぐ姿が人気のグラミーです。この種類の改良品種もいくつか出ています。
  • シルバーグラミー …… タイやカンボジアに生息するグラミーで、体全体が銀色です。ムーンライトグラミーとも呼ばれています。
  • チョコレートグラミー …… マレーシアに生息している茶色のグラミーで人気があります。メスが卵をくわえて保護する、マウスブリーダーです。

ヘロストマ科

  • キッシンググラミー …… タイ・ボルネオ・スマトラに生息するグラミーです。2匹で争う姿がキスをしているように見えることから、この名前になりました。改良品種で、見た目は可愛いのですが気が強い性格をしています。

スンダダニオ属

  • ジャイアントグラミー …… 東南アジアの広い範囲に生息し、汽水域で見かけることもあります。体が大きく70cmになります。

ベタの種類

ベタ(Betta)は闘魚とも呼ばれ、タイのメコン川のあたりで生息しています。タイではオスのベタを闘わせるのを楽しみにしています。当然のことながらオスを複数一緒にはできません。また、観賞魚としてコップでも飼育できることで有名です。ショーベタはヒレが長かったり、発色が良かったりという見た目の美しさが売りのようです。

 

  • プラガット …… 闘魚としての改良品種したベタで、ヒレが短いのが特徴です。
  • トラディショナル …… プラガットに発色の良さを求めた改良品種です。
  • ショーベタ …… ヒレが長く発色も良く、ヒレが扇状に広がった姿は豪華な印象があります。いかにも改良品種という感じのベタです。
  • ワイルド …… 野生のベタです。派手なものから地味なものまで、改良品種とは違う色や模様が熱帯魚らしい感じがします。

スネークヘッドの種類

ほかにもアナバスの種類はあるのですが、グラミーやベタとはちょっと違うということで、スネークヘッドを紹介します。日本や中国に生息している、カムルチー、タイワンドジョウと呼ばれる雷魚もスネークヘッドの仲間です。小さいもので15cmくらい、大きなものは1mを超えるものもいます。

 

  • ドワーフスネークヘッド …… 東南アジアからインドまで広い範囲に生息するスネークヘッドです。大きくなると、ヒレのふちがオレンジ色になります。土っぽい地味な色ですが野性味があって古代魚みたいなところが魅力です。
  • バイオレットスネークヘッド …… インドやバングラディシュに生息する大型のスネークヘッドです。体が紫色になり、迫力があります。
  • レインボースネークヘッド …… インドのアッサム地方に生息するスネークヘッドで、赤や青の色彩がきれいな魚です。

アナバスの飼い方

まず、熱帯魚に合わせて水槽を用意します。小型のアナバスは30cm水槽でも良いでしょう。よくベタはコップで飼育できることで有名ですが、狭いスペースなのでその分水換えが必要です。ガラス製品のおしゃれな食器で楽しむのも面白いかもしれませんね。ベタやスネークヘッドはよく飛び出すので蓋をするのですが、空気がなければ窒息してしまいます。水の流れは弱くします。同種間で縄張り争いがあるため、混泳は難しいです。アナバスは丈夫といわれていますが、ヒレの大きな魚はヒレの病気に注意をしてください。

繁殖について

アナバスの種類はあまり繁殖の例が多くありません。そんな中で繁殖を楽しめるのは、ベタの種類でしょう。一部のアナバスにはマウスブリーダーという、親が卵を孵化させる特徴があります。それ以外はオスが浮草に泡の巣を作り、そこで卵を産みます。オスが巣を作ったらメスを入れて落ち着かせます。産卵後、オスが卵を守ります。産卵をするとベタの場合2日で孵化します。孵化した稚魚はブラインシュリンプやバクテリアを食べます。

ベタのいる水景

ベタは闘争心が強いので、個別に飼育します。水槽で飼育する場合、1つ1つ用意するのは場所を取る上に管理が面倒です。そこで、黒い下敷きを使って水槽の仕切りにし、1匹ずつベタを入れます。黒い下敷きならお互いの姿が見えないので落ち着いて暮せますし、オスが怒ってヒレを広げる姿を見たいときだけ下敷きを取り外すことができます。

飼育のポイント

  • ベタは鏡や別の個体を見たときに威嚇をして、ヒレを広げます。ヒレを広げる機会がないとヒレがきれいに育ちません。ベタが疲れたり慣れない程度、適度に行いましょう。
  • ベタやグラミーが生活している水は、ブラックウォーターといって茶色くにごっています。弱酸性でベタやグラミーたちが健康に暮せる水です。家庭でも腐葉土やピートモスという植物を成分にした土で再現することができます。