ラミレジィ

シクリッドの多くは、南米に生息しています。南米の熱帯魚は色の鮮やかさや体型が特徴的です。シクリッドの中でも10cm以下の小さな熱帯魚を「ドワーフシクリッド」といいます。南米のドワーフシクリッドは、どのようなところで生活をしているのでしょうか。ここでは、南米のドワーフシクリッドについて紹介したいと思います。※画像は「ラミレジィ」


ドワーフシクリッドってどんな熱帯魚?

ドワーフシクリッドの生態について
分類

スズキ目ベラ亜目

シクリッド科

地域 南米・アフリカ

エビ・ミジンコ・赤虫など

体長 10cm以下
かかりやすい病気

カラムナリス症・エロモナス症・穴あき病など

ドワーフシクリッドとは、10cmに満たない小さなシクリッドをいいます。アメリカン・シクリッドとアフリカン・シクリッドに分けることができます。アメリカン・シクリッドの場合、アマゾン川とその支流に集中して生息しています。アマゾン川流域は4〜9月の乾季と9〜3月の雨季に分かれます。日本とは寒い季節と暖かい季節が逆になっているため、12〜1月はとても暖かく、産卵期のピークを迎えます。逆に6〜8月は水位が下がり、夜は冷え込みます。ドワーフシクリッドは、水位の下がった浅いところで生活しているのです。

アマゾン川は大きく、昆虫の数も世界最大といわれています。そんな自然が広がっているところに、ドワーフシクリッドが生きているんですね。

ドワーフシクリッドの種類

ドワーフシクリッドの種類は7種類に分類できます。中でも多いのがアピストグラマ属です。現在は50〜60種類が知られていますが、まだまだ発見されていない種類もたくさんありそうですね。

アピストグラマ属

ドワーフシクリッドの中で、最も種類が多いのがアピストグラマ属です。アピストグラマ・アガシジィやアピストグラマ・ゲフィラなどがあります。

 

  • アピストグラマ・アガシジィ …… 古くから知られているドワーフシクリッド。アマゾン川の広い範囲に生息しているので、場所によって個体差があります。
  • アピストグラマ・ゲフィラ …… ネグロ川下流に生息している、アガシジィの近縁種です。青味が強い個体とオレンジ色が強い個体があります。

アピストグラマモイデス属

プカルパエンシスという1種類のみが、この種類にあたります。アマゾン川のペループカルパ付近に生息しています。

タエニアカラ属

タニエアカラ・カンディディの1種類のみが、この種類にあたります。ヒレが鮮やかな色をして、きれいです。臆病な性格をしていますが、飼育は容易です。

ナンナカラ属

丸みのある体型をしていて、ナンナカラ・アノマラやナンナカラ・アウレオケファルスなどがあります。

 

  • ナンナカラ・アノマラ …… メタリックな体をして、青味の強い個体と黄色味の強い個体がいます。
  • ナンナカラ・アウレオケファルス …… ナンナカラ属の中では大型になるシクリッドで、10cm以上になるものもいます。大きくなった個体はドワーフシクリッドには見えませんが、見応えはあります。

ディクロッスス属

ディスクロッスス・マクラートゥスなど4種類があります。

 

  • ディスクロッスス・マクラートゥス …… 大きくなると8cmくらいになるものもいて、幼魚のときには想像つかない鮮やかな色彩になります。
  • アピストグラマ・ゲフィラ …… ネグロ川下流に生息している、アガシジィの近縁種です。青味が強い個体とオレンジ色が強い個体があります。

ビオトエクス属

グリーンドワーフ・シクリッドという1種類のみが、この種類にあたります。

 

  • グリーンドワーフ・シクリッド …… アマゾン川水系に生息していますが、多くの場合はヨーロッパなどで養殖されたものが出回っています。稚魚の間はとても小さいので飼育が難しいとされています。

パピリオクロミス属

パピリオクロミス・ラミレジィやパピリオクロミス・アルティスピノーサなどがあります。

 

  • パピリオクロミス・ラミレジィ …… オリノコ川やメタ川に生息するシクリッドで、ラムとも呼ばれています。飼育も繁殖も簡単で、鮮やかな色彩が人気です。
  • パピリオクロミス・アルティスピノーサ …… ボリビアのグァポレ川やマモレ川に生息しています。大きくなると10cm以上になることもあり、オレンジ色をベースにした体色や斑模様がきれいです。飼育も繁殖も簡単なので、初心者に向いています。

ドワーフシクリッドの飼い方

ドワーフシクリッドを飼うなら、生息していた地域に近い環境で育ててあげたいですね。水槽は30〜60cm水槽を使います。ドワーフシクリッドだけなら、60cm水槽で30匹くらい飼育できます。水は地域によって異なりますが、PH6.5以下の弱酸性を好みます。小さな魚なので、机の上に置いて楽しむこともできます。ドワーフシクリッドは、市販の餌や生き餌を好き嫌いなく食べてくれます。1日に2回、5分で食べきれる量を与えるのが理想的です。がんばってきれいな個体に成長させましょう♪

繁殖について

ドワーフシクリッドには、石の上や水草の表面に産卵するタイプと岩や流木など隠れた場所で産卵するタイプに分けられます。また、1匹のオスがたくさんのメスを相手にする場合と1組のペアがずっと仲良くする場合にも分かれます。縄張り意識が強いので、ペアが判ったら違う小型水槽に分けてあげましょう。ドワーフシクリッドのオスとメスの判別はそれほど難しくありません。オスのほうが体が大きく色が鮮やかで、メスはヒレが短く、腹部に赤味を帯びることが多いです。多くのお店ではペアで販売されているので、是非繁殖を楽しんでみてください。

ドワーフシクリッドのいる水景

ドワーフシクリッドを飼育する場合、混泳させることが多いと思います。ドワーフシクリッドは、アマゾン川の水草が自生しているところに棲んでいますから、レイアウトをするときは水草を使ってみてください。水草でボリュームを出すとテリトリーを守ることができますし、数多くの水草を使えば繁殖用にも使えます。世界各地に分布しているウィローモスや弱酸性でも対応するミクロソリウムなど水質にあったもので作ってみましょう。

飼育のポイント

  • 通信販売やホームセンターなど、いろんな入手方法がありますが、良い個体を探すなら専門店に入荷する、南米からの直送便を狙うのが安心です。
  • ドワーフシクリッドが生息するアマゾン川には、水草がたくさん生い茂っています。南米産の水草をたくさん使って、アクアリウムを楽しんでみましょう。