レッドテールキャット(なまず)

「なまず」は大きいものから小さいものまで、2000種類もあるといわれています。その半数は南米に生息しています。日本でも「なまず」はなじみのある生き物ですが、バラエティーに富んだたくさんの種類があるんですよ。ここでは南米に生息するなまずを解説したいと思います。※画像はレッドテールキャット(なまず)


「なまず」の仲間ってどんな熱帯魚?

「なまず」の生態について
分類

ナマズ目ナマズ科またはコイ目ナマズ亜科ナマズ科

地域 アマゾン川流域

小魚・エビ・カエルなど

体長 1.5〜50cm
かかりやすい病気

プレコ病・白点病

尾ぐされ病

「なまず」とは、ナマズ目ナマズ科の魚を総称して呼びます。世界で17種類存在し、そのうちの3種類は日本に存在しています。日本の「なまず」って地味なイメージがありますよね。けれど南米の「なまず」の仲間には、コリドラス・プレコ・オトシンクルスなど個性的な種類がたくさんいます。アマゾン川の水質によって色や体質などが決まってきたようです。

コリドラスの種類

コリドラス(Corydoras)という名前は、「ヘルメットのような皮膚」という意味があります。愛好家の人たちは、愛情込めて「コリ」と呼んでいます。まだ知られていない種類も合わせると、200種類もあるといわれています。

 

  • コリドラス・アエネウ …… ベネズエラやボリビアに生息しています。赤コリドラスとも呼ばれ、丈夫で飼育がしやすいので人気です。
  • コリドラス・パレアートゥス …… アルゼンチンやパラグアイに生息しています。青コリドラス、花コリドラスとも呼ばれ黒いもようがあります。
  • コリドラス・ジュリー …… 白い体に黒いもようがあります。
  • コリドラス・アークアトゥス …… ペルーに生息し、黒いもようを持つコリドラスです。地域変異があり、コレクションが楽しめます。飼育は簡単ですが、繁殖が難しいです。
  • コリドラス・パンダ …… ペルーに生息しているコリドラスです。ヒレやしっぽのつけねなどに黒い模様があり、人気があります。
  • コリドラス・コンコロール …… ベネズエラに生息しています。青からオレンジへ変化する体色が美しく、見る人を楽しませてくれます。丈夫なので飼育は簡単です。
  • コリドラス・ステルバイ …… ブラジルやグァポレ川に生息しています。模様が美しく丈夫で人気があります。最近では国内で繁殖したものも流通しています。
  • コリドラス・シュワルツィ …… プルス川に生息しています。飼育が簡単で元気があります。個体によって模様に違いがあり、ライン状の模様が美しいとされています。成長すると背ビレが伸び、美しい個体になります。
  • コリドラス・ハスタートゥス …… ブラジルに生息しています。コリドラスの中では3cmと最も小さい種類になります。群れて泳ぐので何匹はまとまて飼育しましょう。

プレコの種類

プレコは正しくはプレコストムス(Plecostomus)といいます。夜行性で日中はじっとしています。おとなしい性格です。大型種から小型種まで様々な種類があります。

大型種

  • セイルフィン・プレコ …… アマゾン川全域に生息し、大きな背ビレを持っています。コケをとってくれるのですが、成長が早く気の荒い性格をしています。
  • ロイヤル・プレコ …… コロンビアに生息しています。模様や色によってグリーンロイヤルやオレンジロイヤルなどがあります。水流の強いところや流木を好み、植物性の餌を食べます。

中型種

  • オレンジフィンカイザー・プレコ …… アマゾン川の支流、シングー川中流という流れの強いところに生息しています。体長は25cmくらいです。インペリアル・ゼブラ・プレコと対を張る美しいプレコです。テリトリー意識があるので、混泳には向きません。
  • ゴールドエッジマグナム・プレコ …… ルビースポットマグナムやオパールドットマグナムといった、きれいな名前がついているプレコです。気が強く歯が発達しています。

小型種

  • インペリアル・ゼブラ・プレコ …… 黒い線が入る、小さなプレコです。美しいせいか、あっという間に普及しました。丈夫で飼育しやすい種類です。シングー川に生息しています。最近ではなかなか見かけることができなくなりました。
  • タイガー・プレコ …… アマゾン川に生息していて、茶色い体に黄色の線が入る親しみやすいプレコです。食欲旺盛で、体長は10cmくらいになります。植物性の餌を好みます。

オトシンクルスの種類

オトシンクルス(Otosinclus)はタンクメイトとして、混泳に用いられます。おとなしい性格をしているのが特徴です。とても小さいのですが、水槽のコケを取るのに活躍してくれます。

 

  • オトシンクルス …… アマゾン川に生息している、オトシンクルスの代表的な種です。体長4〜4.5cmになります。おとなしい性格をしています。
  • オトシンクルス・ネグロ …… ブラジルに生息しているオトシンクルスです。茶色い体をして、オトシンクルスより若干体や目が小さいです。コケを食べてくれるので水草水槽ではよく飼育されています。
  • タイガー・オトシン …… バンブルビー・オトシンともいい、1.5〜2cmととっても小さいオトシンです。プレコに似てきれいなもようをしています。
  • ゼブラ・オトシン …… 太いもようが少し入っているものから、細いもようがたくさん入っているものまであります。見た目が良く、コケを食べてくれるので助かります。

「なまず」の飼い方

コリドラスの場合

コリドラスは体が小さく、普段は水槽の底のほうで生活します。そのため、60cm水槽でも大丈夫ですし、高さも必要ありません。水温は22〜27℃、水質は弱酸性にします。混泳をしている場合、フレークなど浮きやすいタイプの餌ではほかの熱帯魚に食べられてしまうことも少なくありません。ですから、市販の餌なら沈みやすいタイプを選びます。ほかにもブライシュリンプやミジンコなどの生き餌も好んで食べます。

プレコの場合

プレコを飼育する場合、トリートメントといって別に用意した水槽で、新しい環境に慣れさせながら病気の有無を確認します。プレコの場合は、歯が丈夫なのでアクリル水槽をかじることがあります。水槽はガラス素材のものを選びましょう。水温22〜25℃、水質は中性〜弱酸性にします。まれに弱アルカリ性でも育ちます。流木や石などで隠れる場所を作ってあげます。プレコはコケを食べますが、市販の餌も食べてもらうようにします。

オトシンクルスの場合

オトシンクルスの場合は水温25℃、水質は弱酸性にします。水槽は60cm以下の小さな水槽で充分でしょう。オトシンクルスもコケを食べます。コケ以外にも市販の餌も食べてもらうようにします。

繁殖について

コリドラスの場合

繁殖は、ペアを別の水槽に移して繁殖させます。産卵の準備ができると、メスはおなかが大きくなり、オスは縄張り意識を持ちます。新しい水槽に慣れてきたら、イトメをあげます。産卵したら卵をプラケースに入れて保護し、孵化を待ちます。4〜10日くらいで孵化しますよ。

プレコの場合

プレコの場合は流木や植木鉢のようなものに産卵します。そのため、水槽には隠れ家を作っておきます。水温が低いときに産卵しやすいといわれています。

オトシンクルスの場合

オトシンクルスは早朝に産卵をします。オトシンクルスの場合もメスのおなかが大きくなり、オスが成熟するのを待ちます。

「なまず」のいる水景

「なまず」は底にいることが多いため、水草は必要としません。けれどアマゾン川の水底を再現することならできます。エキノドルス系の水草を使って高さを出し、前景に「なまず」の遊泳スペースは残してリズムを出します。コリドラスが心地良く生活しながら、レイアウトも美しい、そんな水景です。

飼育のポイント

  • 水槽の底で生活する「なまず」たちに合わせた水槽選びや餌選びをしてみましょう。砂は必需品です。
  • ほかの熱帯魚の食べ残しやコケだけでは栄養が偏ってしまいます。市販の餌に慣れさせましょう。