熱帯魚の水合わせ

熱帯魚を飼育していると、必ずといっていいほど病気と向かい合うことになります。できることなら、熱帯魚が元気で長生きしてくれたほうが嬉しいですよね。丈夫な熱帯魚といわれていても、病気になりやすい環境を作っていれば発症しやすくなります。病気を予防するための日頃の管理や熱帯魚の選び方などをまとめてみました。※画像は「水合わせ」を行っている様子


病気になりやすい環境とは?

熱帯魚が病気にかかる原因の多くが水質やストレスによるものです。長時間移動してきたときに体が弱っているとか、環境の変化についていけないということもあります。

 

  • 季節の変わり目など、水温が不安定なとき
  • 水換えが不十分で、アンモニアや亜硝酸がたくさん含まれているとき
  • ろ過が不十分などき
  • 急に水質が変わったとき
  • 新しく入ってきた熱帯魚の健康チェックをしていないとき

主な熱帯魚の病気

症状が進むと怖い病気でも、初期の段階では治りやすいということもあります。ここでは発見しやすいことと回復しやすいことを基準に分けてみました。

比較的治りやすい病気

  • 拒食症・過食症 …… 水質悪化や熱帯魚同士の相性によるストレスで起こります。
  • 穴あき病 …… エロモナス症ともいって赤くただれたりうろこが逆立つなどの症状があります。原因は水の汚れやろ過の不完全によるもので、薬浴によって治療します。エロモナス菌による病気として、松かさ病というグッピーやシクリッドに多い病気もあります。
  • コショウ病 …… ウーディニウム病やサビ病ともいって、白点病よりも細かい点が表れます。薬や食塩を入れて治療します。
  • ヒレ腐れ病・口腐れ病 …… エラやヒレにカビのようなものが付着し、ヒレが腐ったり口唇が白くなります。薬や食塩で治療します。
  • 尾ぐされ病 …… カラムナリス症ともいい、尾びれなどが腐ってくる病気です。水質の変化やストレスが原因といわれています。薬と食塩を入れて様子を見ます。カラムナリス菌による病気にはエラ病もあり、底のほうでじっと動かなくなります。
  • 白点病 …… 体に白い斑点ができる病気です。多くの場合は水温を上げて食塩か薬を与えることで治ります。
  • pHショック …… 急激な水質の変化についていけず、動かなくなったり狂ったように泳ぐなどの症状が表れます。水質改善をすることで回復します。
  • 寄生虫 …… 生き餌や水草によって持ち込まれることが多い病気で、イカリムシやウオジラミ・ミズミミズ・ヒルなどがあります。生き餌につくイカリムシやウオジラミは専用の薬がありますが、効き目が強いのでその都度ピンセットで取り除きます。水草につくものは水槽をしっかり洗い、最初からセットしなおします。
  • 水カビ病 …… 綿かぶりともいい、病体に白いカビのようなものが繁殖する病気です。食塩と薬で薬浴をして治療します。似ている病気にエピスチリス症というのがあります。白い点が広がり、充血したり脱落したりします。

治りにくい病気

  • 腹水病 ……内臓などの器官が機能停止して、お腹に水がたまる病気です。治療法ははっきりしていません。
  • 鞭毛虫性頭部穴開き症 …… 頭にぽつぽつができる病気で、初期の段階ではビタミン剤を食べさせます。放っておくと内臓から頭部へ進行するので早めに治療しましょう。
  • 脱皮不全 …… エビに多い病気で、水質が合わずに脱皮に必要なカルシウムなどの栄養が補えないことが考えられます。

熱帯魚の特殊な病気

  • ネオンテトラ病 …… 小型カラシンに多い病気でうろこがささくれ立ったり、体が白くなります。ほかの魚にも移るので、発見したらすぐに別の水槽に分けます。
  • グッピー病 …… 原因のはっきりしていない病気です。輸入グッピーと国産グッピーを混ぜたときに、輸入グッピーは何ともないのに国産グッピーだけに症状が表れることがあります。
  • エンゼル病 …… エンゼルフィッシュ固有の病気です。抵抗力のないエンゼルフィッシュが輸入されるのが原因で、周りにいたエンゼルフィッシュにも移ります。似ている病気にディスカスのディスカス病がありますが、こちらはある程度抵抗力があり、薬で治療できますが、エンゼルフィッシュは難しいといわれています。
  • ディスカス病 …… ディスカス固有の病気で、体が真っ黒になってヒレをたたみ、白い粘液を出しています。こうなったら、他の固体に移らないように隔離をしてPH4.5に調節し、1週間水換えをしないで様子をみます。
  • プレコ病 …… プレコの病気の中で最も怖いとされています。白いしみが広がり、やがて動けなくなります。お星様になるのもあっという間なので、もし発見したらすぐに隔離をします。「なまず」の仲間は薬にも弱いといわれているので、早期発見早期治療が大切です。

熱帯魚の健康チェック

  • □ 体の色ツヤは良いか
  • □ 餌をしっかり食べているか
  • □ 元気に泳いでいるか
  • □ 体に白点やただれなど、異常はないか
  • □ 呼吸は正常か

元気な熱帯魚の選び方

どんな種類の熱帯魚でも、まず元気な熱帯魚を選ぶようにしましょう。

 

  • 入荷したての熱帯魚は疲れていることもあります。いつ入荷したのかをチェックしましょう。
  • 泳ぎ方が変な熱帯魚や体のバランスが悪いものも良くありません。栄養不足や病気が考えられます。
  • 病気にかかっている熱帯魚がいても、対応していないお店では買わないようにしましょう。