ガー

ガー(ガーパイク)は、どことなく地味な印象があります。性格も温厚だし、体の模様も派手ではありません。けれど、シンプルさが良かったりおとなしいところが飼いやすかったりするんです。あまり一般的に知られていない、ガーとはどんな熱帯魚なんでしょうか。※画像は「ガー」


ガーってどんな熱帯魚?

ガーの生態について
分類 ガー目ガー科
地域 北米・中米
メダカや金魚など小魚
体長 50cm〜2mくらい
かかりやすい病気 背中曲がり・怪我

ガー(Gar)はガーパイクとも呼ばれる古代魚の一種です。長いこと生きていた割には、あまり知られていませんよね。現在生存しているのは2属7種類のガーです。昔はたくさん種類がいたのでしょうが、後から誕生したシーラカンスや肺魚などによって多くは姿を消したようです。ガーは種類によって体の大きさが随分と異なります。小さいもので50cmくらいですが、熱帯魚の中ではそれでも大型魚に分類されます。

大きいものでは2mを超えますが怪魚と呼ばれることもあります。ガイノン鱗という網目状の鱗(うろこ)を持ちます。細長いシルエットがきれいで飼育する人もいます。

ガーの種類

ガーにはレピソステイス(Lepisosteus)属とアトラクトステウス(Atractosteus)属があります。最近では純血種は少ないといわれています。

レピソステイス属

  • スポッテッド・ガー …… 最も親しまれているガーです。アメリカの五大湖に生息しています。50cmとガーの中では小さいので飼育しやすいです。似ているものにフロリダ・ガーという種類があります。
  • ショートノーズ・ガー …… ミシシッピ川に生息しています。名前の通り口ばしの短いガーで、模様はありません。養殖が盛んに行われています。
  • ロングノーズ・ガー …… カナダからメキシコにかけて生息しています。口も体も長いです。体が硬く、Uターンができないこともあるので、奥行きのある水槽で飼育します。飼育は簡単ですが、餌を取れないこともあるので、特に混泳をするときは注意をして与えます。

アトラクトステウス属

  • アリゲーター・ガー …… ミシシッピ川に生息しています。淡水魚の中では世界最大といわれ、2mを超えることもあります。口が大きいので、餌もよく食べます。
  • トロピカル・ジャイアントガー …… メキシコやグアテマラに生息していて、最も入手しにくいガーです。トロピカル・ガーやチャパシウスなどの仲間がいます。

ガーの飼い方

ガーの飼育で気をつけたいのは、口をぶつけたり衝突をすることによる怪我が多いことです。狭くて水槽にぶつけるということもありますが、臆病な個体なら物音などにびっくりしてぶつけるということもあります。硬いうろこを持っているので、ほかの魚から病気をもらうということはあまりありません。けれど怪我の場合は、1度変形してしまうとなかなか治りません。自由に動けるように大きな水槽を用意しましょう。小型種でも奥行き60cmは必要です。水温は20〜27℃、水質は中性〜弱アルカリ性で育てます。大型魚なので水をたくさん汚します。性能の良いろ過機を選んでください。餌は小魚を好みますが、人工の餌も食べてくれます。普段は水槽の上層部を泳いでいるので、浮きやすい餌が良いでしょう。ガーパイクは温和な性格をしているので、餌になるほど小さな魚や神経質な相手以外なら混泳も可能です。

繁殖について

5〜7月頃になると、繁殖期を迎えます。繁殖のときはオスがメスを追いかけるようになり、浅いところの水草に卵を産みつけます。ガーパイクは繁殖が難しいといわれていますが、琵琶湖では放流されたガーパイクが自然繁殖しています。

飼育のポイント

  • 比較的小さいうちが飼育しやすいのですが、大きくなるガーパイクを育てるのはなかなか大変です。日本では放流が話題になっていますが、最後まで面倒を見られる人だけが飼育してくださいね。