ポリプテルス

ポリプテルスは肺魚やシーラカンス、ガーなどと同じ古代魚の仲間です。独特な生態の魅力もありますし、見た目も可愛かったり迫力があったりと、複雑で面白いです。ペットとしても観賞用としても、ちょっと変わった入門種です。そんなポリプテルスの魅力を紹介します!※画像は「ポリプテルス」


ポリプテルスってどんな熱帯魚?

ポリプテルスの生態について
分類

ポリプテルス目

ポリプテルス科

地域 アフリカの限られた地域
昆虫・甲殻類・小魚など
体長 30cm〜1mくらい
かかりやすい病気 寄生虫・鼻管の変形

ポリプテルス(Polypterus)は4億年前のデボン紀、または約2億4800万年前の三畳紀に誕生したといわれています。その頃から生態を変えずに生き続けているので、古代魚の仲間になります。ヒレに筋肉がついていて、手足のように見えるため、同じ古代魚の肺魚やシーラカンスといった4足類という仲間に近い存在です。肺で呼吸することができるのも、進化の途中という感じがします。

また、小離鰭(しょうりき)といって、背中にヒレがぴらぴらついています。種類によってヒレの数が違うので、見分けるときの判断材料にもなります。背ビレがたくさんあるほうが、龍みたいで格好良いです。でも顔の可愛さとのギャップも面白いんですよね。

ポリプテルスの種類

ビッチャータイプ

下顎が出て爬虫類のように見えるのが、ビッチャータイプです

 

  • ビキール・ビキール …… ポリプテルスの中で最も大きくなる種類といわれています。ナポレオンのエジプト遠征で初めて発見され、日本で初めて輸入された種類です。当時はナイル川に多く生息していましたが、現在ではトゥルナカ湖に生息しているものが輸入されてきています。結構気の強い性格でエイや肺魚にも喰いつくことがあります。
  • ラプラディー …… セネガルやニジェールなどに生息する、ビキール・ビキールの亜種です。
  • エンドリケリー・エンドリケリー …… スーダンやコートジボワールに生息するポリプテルスです。最近人気歌手の人が、変わった熱帯魚を飼育しているということで、このエンドリケリー・エンドリケリーが話題になりました。龍のような変わった模様や野性味のある顔が魅力的です。餌をたくさん食べるので成長が早く大型になりますが、丈夫なので飼育は簡単なほうです。
  • エンドリケリー・コンギクス …… ザイールやタンガニイカ湖に生息するエンドリケリー・エンドリケリーの亜種です。体色には黄色っぽいものから褐色のものまで個体差があり、薄い模様が一般的ですが、まれに濃くはっきりとした模様が入ることもあります。

パルマスタイプ

ビッチャータイプに対して、上顎が出ているのが、パルマスタイプです。

 

  • ポリプテルス・オルナティピンニス …… コンゴ川やタンガニイカ湖に生息し、パルマスタイプの中では最も大きな種類になります。ポリプテルスの中では派手なほうで、網目模様やバンド模様など、いろんな模様があります。人工繁殖によって安価になりました。飼育しやすく、30年くらい生きることもあります。
  • ポリプテルス・ウィークシー …… コンゴ川流域に生息し、ポリプテルス・オルナティピンニスに次ぐ大きさのポリプテルスです。オルナティピンニスに比べて頭部に丸みがあります。
  • ポリプテルス・セネガルス …… スーダンやセネガルに生息する有名なポリプテルスです。30cmとポリプテルスの中では小型なので、飼育がしやすい種類です。
  • ポリプテルス・デルヘッツィ …… コンゴ川に生息する、灰色の体に黒い模様が人気のポリプテルスです。ポリプテルスの中ではおとなしい性格をしています。デルヘッツィやエンドリケリーは個体によって模様が異なるので、美しい模様を選ぶのが楽しみでもあります。

アミメウナギ属

  • アミメウナギ …… ポリプテルスの仲間ですが、ウナギのように見えることからこの名前になりました。色による模様はないものの、均一な網目模様(ガイノン鱗)が美しいです。

ポリプテルスの飼い方

飼育環境について

お店で販売されているときは小さな稚魚のときも多いのですが、驚くほど大きくなります。小型の種類なら60cm水槽でも飼育できますが、大きな個体はそれだけの水槽が必要になります。水質は中性にします。飛び出すこともあるので蓋があると良いです。

ポリプテルスの性格

温和な性格のポリプテルスは、ガーやアロワナといった大きい魚、古代魚と混泳できます。たまに気の荒い性格もありますが、個体差もあるので観察してみないと判りません。けれど、うまくいけばアロワナが上層部を泳いでポリプテルスが下層部を泳ぐというように、うまく同居することもあります。隠れ家を用意すると、好んで長いこと隠れていますから、これも同居できる理由かもしれませんね。餌は金魚や鶏肉、人工の餌も好き嫌いなく食べてくれます。

気をつけたいこと

このように飼育しやすいポリプテルスですが、気をつけることがあるとすれば、顎が突き出ているのでぶつけやすいということです。何かの拍子にぶつけると、元に戻りにくいといわれているので気をつけてくださいね。鼻管も一緒です。

繁殖について

エンドリケリー・エンドリケリーなど、東南アジア養殖された個体は比較的繁殖しやすいものが多いようです。オスとメスの違いは尻ヒレで判断します。幅広いほうがオスになります。

飼育のポイント

  • ポリプテルスは秋ごろに入荷が増えます。良い個体を選ぶなら輸入の多い時期に直送便を狙ってみましょう。
  • 小さいうちにきれいな個体を選んでも、模様が消えてしまうこともあります。アルカリ性になったり白っぽい底砂によっても模様が薄くなるので、水質は維持しましょう。