熱帯魚ってなんだろう?

熱帯魚とは、熱帯地域に生息する魚たちのことをいいます。現地では食用としていることもありますが、日本ではこれらの熱帯魚を観賞用として室内で楽しみます。中には繁殖を楽しんだり、コンテストに出ることを目的にしている人もいます。熱帯魚によっては犬や猫のように人になつく魚もいます。餌をあげたり水を換えたりという多少の手間はありますが、熱帯魚はその手間に見合うだけの美しさを保ち、充分に応えてくれます。水槽の中の空間は、まるで別世界のようです。

アクアリウムの種類

アクアリウムと一口にいっても、小型種だけを飼育しようとか海水魚だけを飼育しようとか、目的によって種類や呼び名がいろいろあります。ここで紹介したいのは、熱帯魚が育った環境を再現するアクアリウムです。ネイチャーアクアリウムといってある熱帯魚関連の会社によって広まっていますが、育った地域を再現するにはその環境や生態系を知ることから始めなければなりません。見た目の美しさも大切ですが、自然を再現した水槽の中はきっと美しいはずです。

熱帯魚の歴史

熱帯魚が飼育されるようになったのは19世紀のことでした。南米やアフリカにはたくさんの熱帯魚がいて、ヨーロッパの人たちが持ち出したのが始まりです。日本にも19世紀後半に伝わり、一般の人にも伝わったのは昭和30年代のことでした。昔は今のような飼育の設備が整っていなかったため、温度調節が大変だったことでしょう。今では手軽に飼育セットが販売されて飼いやすくなっていますし、品種改良によって熱帯魚の種類も増えていますから、初めての人にも入りやすい世界なんですね。

熱帯魚の種類

熱帯魚って情報がありすぎて何がなんだかわかりませんよね。たくさん種類があるように思われがちですが、地域別や種類別に分類すると意外とシンプルなんですよ。

種類別の熱帯魚

一般的に熱帯魚を紹介するときは、鯉の仲間・アナバスの仲間・シクリッドの仲間・カラシンの仲間・めだかの仲間・古代魚の仲間・汽水魚の仲間の8つに分類しています。このほかにエビやレインボーフィッシュなど、分類できない仲間も紹介します。

東南アジアの熱帯魚

東南アジアにはメコン川という国を横断するような大きな川やチャオプラヤー川が流れています。そこに鯉の仲間やアナバスの仲間・汽水魚などが生息しています。また、東南アジアでは養殖が盛んに行われていますが、現地の人にとっても大切な収入源だったりします。

東南アジアの熱帯魚

南米の熱帯魚

南米にもアマゾン川という大きな川がいくつもの国を横断するように流れています。そこにはシクリッド・古代魚・なまず・カラシンの仲間などが生息していることで知られています。あまりにも大きな川なので、まだ発見・研究されていない生物が生息しているんですよ。

南米の熱帯魚

アフリカ、そのほかの地域の熱帯魚

アフリカにも川があり、熱帯魚が生息していますが湖にも熱帯魚が生息しているのが特徴です。湖の水は川と違う水質なので、飼育方法も若干異なります。ほかにもオーストラリアの熱帯魚や世界的に行われている改良品種も紹介します。

アフリカ、そのほかの地域の熱帯魚

熱帯魚の棲む地域

その昔、地球にはパンゲア大陸という1つの大きな大陸がありました。そこにはアロワナや肺魚といった古代魚が棲んでいました。地底にはプレートという層になった巨大な板があり、これが動くことで大陸が分裂・移動したと考えられています。今のアフリカ大陸・アメリカ大陸・ユーラシア大陸などは、よく見るとパズルのようにぴったり合うところが残っています。古代魚たちもまた、それぞれの環境に対応しながら生息していきました。

熱帯魚の現状

放流について

熱帯魚の世界の裏側には、人気があるから捕獲しようとか、飼えなくなったから川に放そうといった間違った意識によって生態系が壊れている現実もあります。特に大型魚・古代魚に多く「買うと飼うは違う」ということを学ばなければなりません。熱帯魚がどんなところで育ったのかを知っていて、生き物だという意識があればこのようなことは起こらないはずです。こうした現状を食い止めるためにも熱帯魚の生態を知ることは大切なことです。

生態を知ること

最近では熱帯魚を選ぶとき、熱帯魚の生息地域を知り、その生態に合わせて環境を整える考えが広まってきました。これまでは飼育に慣れてきた人でも、産地を気にせずほかの熱帯魚と飼育できるかどうかを重点に選んできた人が多いのではないかと思います。熱帯魚の対応できる環境範囲が広ければ問題ありませんが、知らずに飼育するとどんなことになるでしょう。これから飼育しようという人は、どうか愛情を込めて育ててくださいね!